
Windows Home Server 2011 その 4 - Celeron G530のベンチマークなど
結果としては
今回のベンチマークの結果としては単純な CPU性能は期待通りのカナリの物となったが、メモリコントローラがDDR3-1333ではなく DDR3-1066に抑えられているためか、メモリ処理が遅い結果となってしまった。
動画視聴用としては、下記の機能が排除されているため適切なプロセッサーとは言い難いかもしれない。
Celeron G530に搭載されていないマルチメディア機能
- インテル(R) クリアー・ビデオ HD テクノロジー
詳しくはインテル公式を参照。画質に関しては拡張ビデオカードを増設する手段は残るが Celeronの魅力は安さだし。
- インテル(R) Quick Sync Video
QSVに対応しているソフトならばエンコード、デコードが速くなる。G530は、そのQSVが排除されている。詳しくはインテル公式を参照。
- インテル(R) Insider^(TM)
本当に使われるか分からないがストリーミング配信時の著作権保護機能らしい。現在は使われていない機能であり、不要な機能と思うが心配な方には薦められない。ITMedia
HWiNFO64によるスペック
GPUが HD 2000と表示されているのは間違いだと思う。
比較用として使用したパソコン
- Celeron G530 (今回の PC OS:WHS2011)
- Core2Duo E8400 (自作機 OS:WinXP32bit)
- i5 2410M (ThinkPad Edge E420)
- i3 2100 (HP p7-1020jp)
- AMD E-350 (ThinkPad X121e)
比較しているマシンのOSに関しては、本機とCore2Duo E8400以外はWindows7 Home 64Bit版である。E8400のみ 32Bit版OSのため、ベンチマークソフトも 32bitを使用する事となり、低めのスコアになっている点はご了承願いたい。
PassMark PerformanceTest
PassMark PerformanceTestでベンチマークを行った。
CPU
| Computer | Integer Math | FP Math | Find Prime | SSE | Comp | Encryption | Physics | String Sort |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Celeron G530 | 794.6 | 1004.4 | 580.7 | 7.9 | 2661.9 | 6.8 | 131.1 | 1635.0 |
| C2D E8400 | 290.3 | 1130.5 | 809.4 | 5.1 | 3396.2 | 9.5 | 172.5 | 1971.8 |
| i5 2410M | 1041.7 | 1198.2 | 655.8 | 16.2 | 4301.1 | 12.2 | 214.5 | 2525.2 |
| i3 2100 | 1190.2 | 1372.9 | 754.0 | 18.5 | 4824 | 14.0 | 233.8 | 2776.7 |
| AMD E-350 | 153.4 | 651.2 | 153.1 | 3.5 | 927.0 | 3.2 | 47.1 | 586.2 |
| Core i3 550 | 328.1 | 1370.9 | 859.9 | 9.9 | 4630.5 | 14.3 | 168.8 | 2422.8 |
「Integer Math」の値において、E8400の数値が非常に低いが、64bit版で数値が3倍程度になる項目であるため注意したい。全体的に 64bit版が有利なテストであると考えると E8400は未だ現役と思える結果である。
memory
| Computer | Allocate Small Block | Read Cached | Read Uncached | Write | Large RAM |
|---|---|---|---|---|---|
| Celeron G530 | 3158.0 | 1331.7 | 1266.5 | 1245.3 | 2647.2 |
| C2D E8400 | 3017.2 | 2325.1 | 2132.4 | 2017.2 | 765.2 |
| i5 2410M | 5169.3 | 2196.9 | 2016.5 | 2021.7 | 1483.4 |
| i3 2100 | 5741.1 | 2458.2 | 2283.6 | 2264.9 | 3568.9 |
| AMD E-350 | 1337.1 | 1079.2 | 699.0 | 673.2 | 615.2 |
| Core i3 550 | 5073.6 | 2810.9 | 2462.4 | 2766.7 | 1327.5 |
気になったのはメモリ関係の性能である。Celeron G530のメモリコントローラのスペックの低さが際立った結果となった。Large RAMの値は高いが、8GBを搭載して計測したデータが G530と 2100のみなので、2100と比較したい。
サーバー機としてもメモリ速度は欲しいところである。
MAXON CINEBENCH 64bit R11.5
| CPU | SCORE |
|---|---|
| Intel Celeron G530 | 1.832022 |
| Intel Core i5-2410M | 2.530749 |
| Intel Core i3-2100 | 2.951703 |
レンタリング速度を測定するベンチマーク。SCOREが高い方が高性能です。G530は最も低い数値となりました。
使用中の CPU使用率
基本的にファイルサーバーの為、CPU利用率が100%で張り付く様な状況は想定し難い。
今後「RemoteLauncher アドイン」の使い方や、このマシンでエンコードも行いたい事を考えると i3 2100辺りが恋しくなる。
共有ファイルの移動中
WHSの「共有フォルダの移動」処理中に見られた CPU使用率。同処理を行っても常にこのような状態になる訳では無い様だ。
Youtube HD 1080p
Celeron G530は、インテル(R) クリアー・ビデオ HD テクノロジーに対応していないが、コマ落ちも見られず普通に見る事は可能。
HWiNFO64で見るステータス
室温 28度の状態で、HWiNFO64を使った測定。ファンはリテール品を使用。
ケースにエアフローが優れているとは言えない15年前のモノを使用したので温度が心配であったが問題は無いようだ。
感想
位置づけ的には「企業の端末向け」だろうか。クライアント用としては通常の利用では何も問題は無いのだが、ちょっと頑張った事をしようと思うと Core iシリーズが恋しくなる製品となっている。サーバー機としても、現在の主流となる仮想化を考えるとコアが 2個では物足りないので「ライト利用」向け言える。
今時の基準で考えれば「こいつはやっぱり Celeron」と言える商品となっている。「安いのは良いんだけど、やっぱりあと 6千円くらいは追加して i3にしとけば良かったかも…」などと、後悔させたくなる上手い仕様に仕上がっており、intelのラインナップはしっかりと、「さらに 5千円追加で i5に…(G530から 1万円以上追加だが)」「いやいや i7に!」と悩ませる様に仕組まれていると感じさせる一品である。

